真夜中のダンディー

桑田佳祐( Kuwata Keisuke ) 真夜中のダンディー歌詞
1.真夜中のダンディー

作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐

暗い女の部屋でマヌケな肌をさらし
おぼえ始めの味でうなじを真っ赤に染めて
世慣れたウソもつけない頃は
色気の中で我を忘れてた

中途半端な義理で親父のために学び
他人(ひと)の顔色だけを窺い拍手をあびて
泣かない事を誓った日々は
無邪気に笑う事も忘れてた

真夜中のダンディーダンディー
俺は生きている
悲しみのダンディーダンディー
汚れた瞳(め)の Brother……

このホホを濡らすのは
嗚呼 雨だった

友は政治と酒におぼれて声を枯らし
俺はしがらみ抱いてあこぎな搾取の中に
生まれたことを口惜(くや)んだ時にゃ
背広の中に金銭(かね)があふれてた

真夜中のダンディーダンディー
風が吹いている
悲しみのダンディーダンディー
同じ顔の Brother……

追い風に煽られて
嗚呼 逃げてゆく

愛と平和を歌う世代がくれたものは
身を守るのと知らぬそぶりと悪魔の魂
隣の空は灰色なのに
幸せならば顔をそむけてる

夢も希望も現在(いま)は格子の窓の外に
長い旅路の果てに魅惑の明日は来ない
可愛い妻は身ごもりながら
可憐な過去をきっと憂いてる

真夜中のダンディーダンディー
誰が待っている?
悲しみのダンディーダンディー
過去にすがる Brother……

降り注ぐ太陽が 嗚呼 影を呼ぶ
愛しさを知るほどに 嗚呼 老いてゆく
またひとつ消えたのは 嗚呼 愛だった


2.黒の舟歌


3.黒の舟唄

作詞:能吉利人
作曲:桜井順

男と女のあいだには
深くて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど
エンヤコラ 今夜も舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

おまえが十七おれ十九
忘れもしないこの河に
ふたりの星のひとかけら
流して泣いた夜もある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

あれから幾年漕ぎつづけ
大波小波ゆれゆられ
極楽見えたこともある
地獄が見えたこともある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

たとえば男は阿呆鳥
たとえば女は忘れ貝
まっ赤な潮が満ちる時
失くしたものを想いだす
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

おまえとおれとのあいだには
深くて暗い河がある
それでもやっぱり逢いたくて
エンヤコラ 今夜も舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW